黒部の秘密

黒部ダムは黒部第四発電所があることから、別名「黒四ダム」とも呼ばれている。
高さ186mのそのダムは、もちろん日本一の大きさを誇る。全長約18mのガンダムの10倍以上あるわけだ。
大きさを確認しやすいように、実物大のガンダムと比較してみたので、体感してみてほしい。
黒四ダム
ダムつながりだけに非常にわかりやすい。

先週末は、その黒部ダムを見学した。しかも、今回は関電グループのケイ・オプティコムさんの案内で、一般の観光客が絶対に入ることすらできないようなルートの見学が実現した。ということで、非常に珍しい、驚愕の体験をしたので、写真も多めにレポートしたいと思う。

ただし、あくまで国家機密なので、ここで見た情報の扱いには注意が必要だ。このエントリーを見た者は、全てCIAのブラックリストに載せられ、合衆国政府とその下請けの日本政府によって監視されることになる。

今回の秘密の旅は宇奈月温泉から始まる。見学は早朝から始まるので、土曜から前泊して温泉を堪能しておいた。
宇奈月温泉

一夜あけて日曜日、トロッコの宇奈月駅に7時に集合した。ここから、7時11分のトロッコに乗ることになっている。
しかし案内を見ると、そのトロッコは工事専用。一般の乗客は乗らない、時刻表にも乗らない列車であった。
トロッコ始発

トロッコは黒部渓谷の秋景色を抜けて終点「欅平」に向かった。
トロッコ
途中の駅にはいくつも秘湯と言われる露天風呂があったり、見どころにも恵まれているのだが、先を急がなければならない。

と、終点欅平につくと、我々はホームの目立たないところにある、職員専用通路に通された。通路は線路に合流し、その後はトロッコの線路の上を徒歩でさらに進んだ。
実は、欅平は終点と見せかけて、本当の終点はさら先にあるようだ。
地下道

100mほど行くと、通路の先に終わりらしきものが見えてきた。
地下道

終点にあったのは、秘密のエレベータであった。
エレベーター
このエレベーターは山の中を縦に貫く、貨物用の縦坑であった。ここから一気に200m上昇することになる。

エレベーターは、トロッコの車両ごと荷物を積載できるようになっており、結構大きい。200mの間、途中の停止階はないので、呼称した時のための脱出口と、脱出のためのステップまで用意されていた。
エレベーター室内

エレベータを降りると、地下でまた別のトロッコに乗り換える。今度はバッテリーで駆動する、もっと小さなトロッコだ。終点までほとんど地下を走り、外の景色は見えない。今が朝なのか夜なのかもわからない。
トロッコ

トロッコの車内
トロッコ車内

トロッコの終点は黒部第四発電所であった。
黒部第四発電所

発電所は500mの地下に埋められていた。このような山奥の地下に、こんなネルフがあったとは…
黒部第4発電所
こんな巨大な施設が、こんなところに、ひっそりと存在し、かつ、何も知らない我々は、なんの疑問も持たずに、ここで発電された電気を使っていたのであった。

これは発電機のプロペラである。
とても手で回るような代物ではない。
プロペラ

地中深かくから上に上がるのに、今度はインクラインというのに乗った。
この「インクライン」、めっちゃライトなネーミングだが、実物を見ると、全く名前からは想像できない化け物だった。

この穴が、500m上の世界に続く。
インクライン

気の遠くなるような先に終点が見える。『蜘蛛の糸』を思い出した。
インクライン

線路の中間地点で、下りのインクラインとすれ違ったのだが、この画像を見たら、そのダイナミックさがわかりやすいと思う。
すれ違い

上まで行った我々をトロリーバスが待っていた。
トロリーバス

トロリーバスで何キロかの関電トンネルを抜けると、そこは黒部ダムであった。
黒部ダム
ここでやっと、一般の観光客とルートが合流することになる。

ダムのほとりには、あまり目立たないがダムの工事中、命を落とした人々のための慰霊碑が設置されている。少しであるが、お供えをして、帰途についたのであった。
黒部慰霊碑

いつも何気なく使っている電気ではあるが、その電気はこのような人里離れたところから、険しいルートを送電されてやってくる。そしてそれらは何人もの人の犠牲の上に構築されてきた。これからも、その人々への感謝を忘れずに、電気を大切に使いたいと思う。

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