未来予想
もうすぐ夏休みも終わり、新学期が始まろうとしています。このように、時は進み季節は移り変わるのに、私たちの未来に対する観測は暗いものばかりです。
そこで、今回はそんな直近の視点ではなく、もう少し長い眼で、人類とコンピューターの未来を考えてみました。
さて、まずコンピューターはどうなるでしょうか。僕は今のコンピューターは、全くの未完成、本来コンピューターとしてあるべき姿ではないと考えています。理想の本来の姿どころかまだまだ試作品レベルのものです。
僕は、コンピューターというものは、思考することに関しては少なくも人間以上でなければならないと考えています。コンピューターは人間の頭脳を助けるためのものだからです。今のコンピューターはこれに頼るくらいなら自分で考えた方がはるかに早く正確なアウトプットができる、その程度のものです。車で例えると、人間が自分の脚で走るよりも遅い車のようなものです。もちろん、簡単で単調な計算をさせる、物事を単純に記憶するといった、コンピューターのほうが得意とすることもあります。しかし、思考するということにおいては、まだまだです。
しかし、コンピューターは、確実に、数年以内に人間以上の思考能力を得ることになります。人間の代わりに思考し、プログラミング不要なコンピューターが完成します。そして、このコンピューターは、自身でコンピューターの設計もできます。しかも、自分よりも性能のよいコンピューターを設計し、製造できるようになります。
僕の考えるコンピューターのコンピューターたる状態とは、このような状態を指します。会社に例えると、今のコンピューターは赤字の状態です。外部からの助けがないと自力で成長できません。しかし、コンピューターの設計のできるコンピューターとは、会社に例えると、損益分岐点を超えて黒字に転換した会社です。これからは、自分自身の力で進化発展することができるようになります。しかも、これまで人間が新しいコンピューターを開発して、能力を2倍にするのに2年かかっていたとしても、コンピューターが絶え間なく効率的に新機種を開発したら、2倍の能力のコンピューターを作るのに1日もかからないかもしれません。しかも、次の新機種は新機種が開発するので、開発スピードは放物線を描くように上がり続けるでしょう。そして、一旦黒字となったコンピューターは、あっという間に人間の思考能力を遥かに凌駕する存在となります。
これは人間の生活や社会にどんな影響を与えるでしょうか?まず、コンピューターにはプログラミングは必要なくなります。だけではなく、指示を与えるのにキーボードやマウスのようなまどろっこしいものは不要でしょう。人に話すように語りかければ最良のアウトプットが得られます。また、言葉だけではなく、顔色や空気や社会の状態を読んだ上で、今何をすべきか考えて行動するようになります。
そうなると、今なら人間にしかできないと思われている多くの仕事はコンピューターがするようになります。自動車の運転、事務、電話応対、商談などはもちろん、経営すらコンピューターでも可能。というか、コンピューターのほうがうまくやるでしょう。そう、今の仕事という仕事はほとんどコンピューターがやります。そして、会社という概念はなくなります。
そんな社会は今までとはかけ離れたものに見えるので違和感を覚える人が多いと思いますが、実は不自然なことではありません。大体、先進国の成人のほとんどが会社で働くようになったのはここ数十年のことです。東インド会社ができるまでは、この世に会社など存在していませんでしたし、会社の経営などという仕事もなかったのです。
昔のギリシャやローマでは、いわゆる労働というものは奴隷や下僕のするもので、貴族や市民は別のことをしていました。宗教と学問と政治と芸術です。人類の歴史は繰り返し、人間は、自分たちがどこから来てどこへ向かっているのか、本当の幸福とはなんなのか、世界の果てはどうなっているのか、そんなことばかりを考えて生きていくことになるでしょう。また、お金というものの意味も変化します。人はお金を稼ぐことよりも、人を喜ばせることのほうにモチベーションを覚えるようになるでしょう。
そういう意味で、芸術が持つ役割は大きくなります。どんなに機械が上手く絵をかけて美味しい料理を作れるようになっても、人間の創り出す付加価値にはかないません。料理と芸術には、それを創った人の人生と先人から受け継いだものがバックボーンとなって付加価値が宿るものだからです。
さて、これで終わりではありません。コンピューターが変えるのはそれだけではありません。人間はほとんど死なないようになります。あるいは、飛躍的に寿命が伸びます。黒字コンピューターがシミュレーション能力をフルに発揮したとしたら、新薬の開発や遺伝子の解析など赤子の手をひねるようなものです。あらゆる病気の特効薬は一瞬で出来上がり、老化と死のメカニズムも解明されます。これから数十年で不老不死の技術は完成し、さらに数十年で若返りも可能となるでしょう。よみがえりすら可能かもしれません。そして、最終的には人類は肉体から開放され、死は無くなります。人間もクラウド化されるということです。
今、このブログを読んでいる人のほとんどは、おそらく半永久的にこの宇宙で生きることになるでしょう。
これが、セカキタとカゴヤ・ジャパンの考える人類の未来です。
