
カゴヤのデータセンターでは、端末のモニターでサーバーを監視するだけではなく、定期的にサーバー室を巡回し、音、温度、風、におい、光のチェックを行っている。それによって、より早く、正確なトラブル解決につながるからである。
しかし、ひとつ問題がある。サーバーが何百台も何千台も並んだデータセンターの中で、ちょっと変なカタカタ音が鳴っていたり、故障を示すビープ音がピーピーと鳴り響いていたとしても、いったいどのサーバーから出ている音なのか、それを見つけるのに一苦労するのである。
そこで、ちょっと前から気になっていた、医療用の聴診器を買ってみることにした。変な音が聞こえたら、どのラックのどのサーバーから音が鳴っているのか、聴診器をあててみたら見つけやすいのではないかと思ったのである。
とりあえず「聴診器」でグーグると、楽天のショップが出てきた。メーカーやブランドもいろいろあるが、リットマンというのがメジャーらしい。また、最近では電子聴診器などというものもある。録音した音を、赤外線を使ってPCに送ったり、同じ電子聴診器同士で転送したりもできる。お医者さん同士で、「おいおい、こんな音とれちゃったよー」とか言いながら情報共有する姿が目に浮かんだ。非常に楽しめそうなガジェットであるが、ためしに買うには非常に高いので、今回は見送ることにする。
ということで、デザインもよくて音もよさげなマスターカーディオロジー、中でもブラックジャックっぽいテイストのブラックモデルを注文することにした。

すると、もう翌日の朝には事務所に宅配されていた。それまでは遠い世界にあった聴診器も、楽天で買って、しかも翌日配送されてきたりすると、いきなり身近な存在になるから不思議だ。
箱から出すと、特にやらないといけない設定作業もないので、いきなり耳につけてみる。聴診器には前と後ろがあるので、前後を間違わずに装着するのがポイントである。逆につけると全然音が聞こえない。
で、早速目の前にあったThinkPadにあててみる。

すると、なんということであろうか。聴診器とはここまですごいものだったのだということに気づいた。たしかにお医者さんがこぞって買うはずだと思った。PCの、HDDの真上くらいにあててみると、モーターの回る音がはっきり聞こえる。それと並行してファンの回る音とか他にもよくわからない音とかが聞こえてきた。また、聴診器を当てる部位によって聞こえる音が全然違う。ちょっとした電気のショートなどが起こっていても、その音で分かるのではないだろうか。
これなら、音がするサーバーのラックを探すだけではなく、サーバーにも直接当ててみたら、HDDの故障やファンの故障も、はっきりとわかるのではないかと思われる。実際、データセンターのサーバーで試してみたら、冷却ファンを新しく交換したサーバーと、していないサーバーとでは音にはっきりとした違いが出た。サーバーを分解せずとも相当なことがわかるだろう。
聴診器は、病院だけではなく、データセンターでも相当な活躍の期待できるアイテムである。データセンターのサーバーでなくても、事務所や家のパソコンの定期検診にも役立てることができる。あなたも、一社に一本、一家に一本常備しておいてはいかがだろうか。
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Tags: データセンター by 世界のKITAGAWA
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