昨日は奈良の薬師寺で写経をした。
まず、写経場の入り口で、「丁子」というものを配られる。

香木みたいな感じだが、精神統一のためにこれを一かけら口に含む。
さて、写経道場に入ると、すでにみなさんはこんな感じで黙々と写経されている。


席につくと、すでに写経に必要なものがワンセット揃えられている。

早速墨を磨る。墨を磨るのも何十年ぶりだろうか?小学生の低学年の頃、習字を習っていたが、その時以来のような気がする。
習字の先生が、墨を磨る時点で修業は始まっているとよく言っていたが、まさにその通りだ。黙々と規則的に繰り返す、墨を磨るという行為は、頭をそういうモードに切り替える。
むきになって濃い目に磨った墨で字を書き始めた。今回初めて知ったのだが、写経っていうのは手本のお経の上に半紙を載せて、写ったお経をなぞって写すようになっている。これなら大きな失敗はなさそうだ。まるで人間コピー機になった気分でその作業を続けた。
お経はおなじみの「般若心経」だが、さびの「色即是空空即是色」のところに差し掛かると、筆ものりのりになってくる。
しかし、最終的には仏前に供えると思って書いていると、どうも必要以上に丁寧にやってしまう。特に、「佛」という字なんかは、汚く書くとばちがあたりそうなので、かなり注意を払った。筆とは正直なもので、少し気持ちに乱れが生じると、そのままそれが文字にも反映される。一文字一文字気にして書いていると時間ばかりかかってしまい、僕より後からやってきた人にもどんどん抜かれていった。しまいに時間切れになってしまい。最後の三行ほどできないまま提出した。
写経のあとは境内に最近完成した「玄奘三蔵院伽藍」を参拝した。

中では三蔵法師の頭の骨が祀られているという。
また、この裏には三蔵法師の西安から天竺までの道のりが描かれた「大唐西域壁画」も、また仏として祀られている。これも圧巻なので、機会があればぜひ見たほうがいい。西安の三蔵法師の出発点になった塔、高昌古城、天山山脈などは学生の頃見た景色そのままだったので、非常に懐かしくなったのであった。
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