『遠野物語』

遠野物語
『遠野物語』を読んだ。
座敷童や天狗、河童など、リアルな現実として淡々と語られており、そういうものも昔は日本人の生活の中での普通の出来事だったのではないかと、想像を膨らませられる。
京都でも、大原のあたりまで行ったら、もしかしたらまだ座敷童くらいならいるんだろうか?
今度一度実際に遠野の方まで行ってみたい。
と思って、食べログで遠野を調べてみると、座敷童よりもジンギスカンらしい。
まるまんじんぎす館 羊丸」でいいかなと、あたりを付けた。
コメントを見てもうまそうである。

表題作はそんな感じなのだが、この本は短編集になっており、その他女性が笑うことの意味を考察した『女の咲顔(えがお)』、泣くことの歴史と風俗を掘り下げた『涕泣史談』、その他『雪国の春』、『清光館哀史』、『木綿以前の事』、『酒の飲みようの変遷』が収録されている。
これを読むと、風俗の変化が、文化や風習を変えるのみならず、人の体や心の構造まで決定していたことがわかる。

柳田国男は過去に飢饉に遭遇したことがあり、その経験が農政学や民俗学を研究し、農商務省に入省する動機になったという。
そのような学問や仕事も、当時は人々の命を救うため、必要から生まれたものだったのだなあ。と、そういうことをつらつらと考えながら、読了したのであった。

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